資格がなくても働けるのになぜ溶接の資格はあるの?
溶接関連の求人を探していると、「資格がなくてもOK」と記載されている案件も目立ちますね。
「資格がなくても仕事として作業できるなら特に資格は必要ないのでは?」と感じる方もいらっしゃいます。
おそらくそういった仕事の内容を確かめるとガス溶接、またはアーク溶接に該当する作業ではないかと思います。
ガス溶接とアーク溶接は正確には資格ではありません。
ガス溶接は技能講習、アーク溶接は特別教育があります。
それらの講習を終えた人が修了証を得て、認定される形です。
ガス溶接とアーク溶接は資格を取得するための試験などがあるわけではありませんので、基本的には講習を受ければ誰でも修了証を得ることができます。
こういった講習を受けておけば溶接に関する知識があると判断されるので、面接時には役に立ちます。
ただ、溶接経験が例えば実務として3年あるという方でしたら、わざわざ講習を受ける必要はないでしょう。
一方で、必ず資格が必要な溶接もあります。
それはボイラー溶接です。
これは無資格の方は作業できません。
安全面の配慮から資格所有者のみ対応できる部分になります。
このように溶接の種類によって資格取得については検討する形で問題ないでしょう。
自分を証明するものとして資格を取得したいという形も良いかと思いますが、入社時の必須条件ではありませんので、最初は特に気にする必要はありません。